生きることは表裏一体

小説の賞を受賞したりなどもしたのでその日、その日で文章を書きます。僕の思った通りじゃなくて読んで下さる方、各々の捉え方で読んでもらいたいです。

太郎と龍太郎は岡本と橋本

 僕の尊敬する岡本太郎は言った。「芸術は爆発だ。」この、言葉の深い真意や本当の意味で岡本太郎がどのように思って放ったのかは、分からない。そして、岡本太郎は70年の大阪万博

太陽の塔という幼少期の僕に、とんでもない

衝撃と気持ち悪さを頭の中に投げ入れてくることになる化け物を生み出す。70年の大阪万博では

「人類の進歩と調和」というキャッチフレーズで世界各国から自慢の最先端や未来を見据えた物が一堂に大阪という地に集められた。

しかし、世界中がこの「人類の進歩と調和」に湧き上がっているにも関わらず、岡本太郎

この、「人類の進歩と調和」を真っ向から否定する。そして、真反対の事を唱える。縄文土器が素晴らしいと言った。つまり、岡本太郎は世界でたった1人だけ、70年の大阪万博を否定した男なのだ。しかし、その否定した男の生み出したものが70年の大阪万博の象徴になったのだ。

そして、世界の人々はきっと太陽の塔の見た目に衝撃を受けたが、世界の人々は直ぐにその衝撃を凌駕されることになる。あのインパクトの凄い太陽の塔の中には、「生命の樹」というものがあった。これは、一見人類の進化を表現したように見えるが、本当はもっと深い意味があるようにも思う。そして、この「生命の樹」こそ岡本太郎の言う「芸術は爆発だ。」の本当の意味が隠れている気がしてならない。

岡本太郎は間違いなく孤高の天才だと思う。

しかし、自由と努力。そして人間本来の感性と五感を全て使って生涯を楽しんだ男のようにも感じて、人間臭さを持った近年見ない男だったのではないかと僕は思う。