君が何年も、何十年も幸や不幸を踏みして歩いてきた大木の枝に実った真っ赤な果実がこの、砂漠のオアシスと化する。 夜の砂漠は寒いから僕は月明かりの僅かな光と その周りに散らばる片付けることの出来ない無数の星の中で大木を抱きしめ、温もりを感じる。…
夜中に部屋のブラウン管に現れる喧しい砂利道。その、砂利道を白昼夢の中で走る。 その砂利道をずっと進んで行くとアストロラマのドームがある。そのアストロラマには僕の記憶が写されていて、僕の記憶にはいつも砂利道よりも喧しい誰かが居座っている。途中…
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