重たい曇天から、雫が一滴落ちる様はまるで 今朝の私達の不穏な淀んだ空気の部屋のキッチンの水道から水が、落ちる様と重なる。 特に、2人の間に何があった訳でもなく、ただただ2人で揺れる洗濯機を座って眺める。 換気扇の音をBGMにして、軽食を口にし空腹…
言葉の荷物を肩にぶら下げて、酷い肩こりが 慢性的になっていることも忘れて人混みの中を颯爽と歩いてるふりをするのには、もうつかれた。夜中の電柱から伸びる僅かな枝が、電柱の根元に咲く、うす紫の小さな花を照らす。 その花は妖艶でありながら微動だに…
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